ヒバリ、英名:Skylark
スズメ目ヒバリ科ヒバリ属
学名:Alauda arvensis。畑のヒバリという意味。alauda:crested lark カンムリヒバリ、arvensis<-arvum:A ploughed field 畑
漢字;雲雀
全長 16-17cm、翼開長 32cm
主な天敵:ヘビ、カラス、イタチ、ネコ
食事:植物の種子が主。クモ、昆虫等も食べる。ヒナは基本昆虫食。
営巣場所:草地、川原など、平地の地上。近年、北海道や本州の山岳地帯でも生息が確認されている。
繁殖期 春から夏
卵の大きさ 22mm
本州では留鳥、北海道では夏鳥。また、積雪のある地域では秋冬に暖地へ移動するとされる。
寿命:野生下では10年の記録もある。飼育下では平均18年。

日本のヒバリは、Japanese Skylark、
Alauda arvensis japonica と表記されるようです。ヒバリには亜種が色々あるようです。

留鳥ということになっていますが、繁殖を終わると、営巣地からは姿を消します。
同じエリアにいても、活動範囲はそれなりに広いらしいので、繁殖が終わると、巣の近辺に留まる必要はないのかも。
なお、繁殖期はツガイで行動し、非繁殖期には小さな群れを形成する。


ヒバリについては、信州大学の羽田健三さんと小渕順子さんの研究があります。
山階鳥研報 第5巻第1号(No.27)「ヒバリの生活史に関する研究」

繁殖は年2.25回行われるが、繁殖に成功した例のみでみると年1.25回。

巣造り・交尾期 第一卵が産卵されるまでの期間。所要日数は不定、概ね一週間程。二回目以降の巣造りは数日。

産卵・抱卵期 初卵日から13~14日、終卵の翌日から孵化までは10日間。産卵数は2~5卵、4卵の場合が最も多い。抱卵はメスのみ。抱卵期オスはもっぱら縄張りの警戒にあたる。

育雛期 孵化当日から巣立つまで9~10日間。オスメスともに、給餌する。しかし、その態様は雌雄で若干差異がある。

家族期 巣立ち後、ヒナが親鳥の保護を受けなくなるまで。2~3週間。この後、親鳥は、再度営巣して繁殖を試みる。

詳しくは、J-STAGEに論文が乗っているので読んでみて下さい。外国の研究例との対比もあり結構面白いです。


また、最近の知見としては、「大雪山系でヒバリの繁殖を確認」という、東京農業大学 准教授 白木彩子さんの研究がネットで紹介されています。


inserted by FC2 system